2009年12月30日水曜日

Yeah! 年末

さて、今日からお休み……のはずだったのですが、昨夜、何件も駆け込みの依頼電話をいただきましたので、もう一日お仕事をさせていただきます。ありがたいことです。皆さんが気持ちよく新年を迎えることができるように頑張りますね。

2009年12月27日日曜日

4DN東海ミーティング忘年会


昨夜は磐田で開催された4DN東海ミーティング忘年会オフに参加してきました。4DNとはヤマハのSRV250とルネッサに付けられた型式番号です。


会場はライダーハウスKEN。格安宿泊施設が併設された居酒屋さん。料理上手な美人ママさんがつくってくれた食べきれないほどの御馳走と旨い酒を堪能し、翌朝はなぜかママさんの畑でネギ掘り体験。酔った勢いでそんな約束をしてしまったらしいのです(w その後はお土産にいただいた長ネギを背負ったままワインディングをひとっ走りしてくんま水車の里でンマンマの舞茸天ぷらがのった香り高い田舎そばで昼食。

大満足の帰路は採りたてネギの束との二人(?)旅。SAの駐車場で、追い抜いていくクルマからも「なにを積んでるんだろ?」と私のバイクを眺める人が続出しました。注目を浴びたいあなた、ネギとタンデムしてみませんか?

2009年12月26日土曜日

アシナカのハナシ 〜押してもダメでも押してみな!

今日は論より証拠。面白い実験をしてみましょう。
ここにハンドリフトと呼ばれる手動式のフォークリフトがあります。ぶら下がっているのはプラスチック成型用の金型。重量は約150kg。これを押して運ぼうとすると……

(図1)

ほとんどの人がこのような姿勢になると思います。力一杯な感じは伝わってきますね。実際にこの体勢で金型を押そうとすると、顔を真っ赤にして息まないとハンドリフトは動いてくれません。ひとつ動かすだけでも重労働です。

しかし、どんな仕事にもコツがあります。シンドい仕事を繰り返していくうちに、ある日突然気がつくのです。

(図2)

この姿勢で押せば、はるかに楽に押すことができます。数をこなすことも苦ではありません。

二枚の写真、なにが違うかわかりますか?

後ろ足を見てください。

一枚目はつま先で地面を蹴っています。体軸は斜めに傾いています。
二枚目は踵で地面を押すように踏んでいます。体軸はほぼ垂直です。

(※腕や肩の角度や曲げ方にもちょっとしたコツがあるのですが、これについては別項に譲ります)

そして、この二枚目の画像の姿勢によく似ているのは……




(図3)

相撲のぶつかり稽古です。なんのことはない。神代の昔から続く日本伝統の格技で、同じ身体操作が練られていたのです。わざわざ私が偉そうに講釈するまでもなかったといえばそれまでなのですが……これを読まれているうちの何人の方が実際に相撲を取られたことがあるでしょうか? そして、重量物を扱う肉体労働に従事したことがあるでしょうか?

さて、ここで話は足半に戻ります。
足半を好んだ織田信長は、相撲を愛好したことでも知られています。『大うつけ(ばか者)』と呼ばれていた若い頃には若衆相手に自分でも相撲を取っていたとのこと。この身体操作の妙を実感していたからこそ兵たちに足半を履くことを奨励したのではないでしょうか?

踵部分のない足半ならば、直接しっかりと踵で地面を捉えることができます。履物がズレたり、踵と履物の間に石が挟まったりすることがないですしね。「裸足じゃ踵が痛いだろ」と思うのは、これまた裸足の生活を経験していない現代人ならではの誤解。また、職業身分と、履物の関係を歴史的な観点から考察すると、当時は裸足で生活する層がはるかに多かったのです。時代背景を無視して「踵部分がないから踵を浮かして履いていた」などと考えたのは、どこの頭デッカチでしょうねぇ。

そもそも全ほ乳類を見回してみても、これだけ大きな踵骨を持つ動物はいません。人の踵はあなたが考えているよりもはるかに頑丈なんですよ。

では、なぜ足半が『踵を上げる』ための履物に変質してしまったのでしょう。
骨格も筋肉も基本的構造は当時から変化はないはずなのに、使い方だけが変わってしまったのはなぜか?

さらにさらに私の考察と推理は続きます♪

追記:今日紹介した実験(金型の移動)を実際にやってみたい方は、来院時に遠慮なく申し付けてください。体験してみればよ〜く分かるはず。『百見は一触に如かず』ですよ。

2009年12月20日日曜日

更新サボってま〜す♪



この不景気に本当にありがたいことではありますが、加速度的にお仕事は忙しくなって毎日目が回りそうだし、足半については調べれば調べるほど面白いネタが数珠繋ぎで、どこから料理していいやら迷いまくり。原稿の続きに手がつけられない状態だし。

そして……新しいオモチャも使いこなせるようにならなくちゃだし。Wifiに、iMacとの同期に、Appstore巡り、カルテの電子化にと楽しいやら忙しいやら(w

2009年12月18日金曜日

VALOTTE






高校時代、大好きなラジオ番組があった。


午後10時前になると勉強の手を止めて、中学入学祝いに買ってもらったラジカセのスイッチを入れる。二本のロッドアンテナの向きを慎重に調整し、ダイヤル式のチューナーをNHK-FMに合わせる。『サウンドストリート』だけは聴き逃すわけにはいかないのだ。


月曜から金曜までDJは日替わり。月曜は佐野元春、火曜は坂本龍一、水曜に甲斐よしひろ、木曜に山下達郎、そして金曜が渋谷陽一。今となってみればなんとも贅沢なラインナップ。好きだったのは「今夜もマンハッタンにある小さなスタジオから……I wanna be with you,tonight!」というオープニングトークから始まる佐野元春。オンエアーの向こうに洋画に出てくるようなアメパトのサイレン音や、タイムズスクェアの雑踏を夢想した。


それ以上にお気に入りだったのは金曜の渋谷陽一。鼻にかかった少し早口の語り。斜に構えたラジカルというよりスノッブな雰囲気。『商業ロック』という言葉を知ったのもこの番組だったが、その権化とされたジャーニーはお気に入りのバンドだったので、聞いていてなんともフクザツな気分だった。


1984年のある金曜の晩、いつものようにラジカセの前に座り込んで番組が始まるのを待っていると、突然この曲が流れてきた。タイトルコールも、オープニングトークも、曲紹介も一切なし。


「え? えぇ〜! ジョンの新譜? でも死んでるよね。違うのかな? でも、この声ってそーだよなぁ。違う? 違うのかな?」


ラジカセの前でパニックを起こしたのは後にも先にもこの時だけだ。
特徴的なファルセットボイスがフェイドアウトして曲が終わる。


「ジュリアン・レノンの“バロッテ”。聴いていただきました」

まんまとしてやられました。彼も狙ってたんだろうね。

洋楽ファンがラジオの前で慌てふためくのを。性格悪いよなぁ(w
ともかく、渋谷陽一のおかげでこの曲は一生忘れられないものになりました。

2009年12月17日木曜日

転ばぬ前のブーツ!?



バイクで転倒した時に怖いのは靴が脱げてしまうこと。短靴はもちろん、ハイカットのスニーカー、ワークブーツ、エンジニアブーツ、時にはバイク用のブーツだってスッ飛んでいきます。「まさか、そんなこと!」と思うかもしれません。しかし、転倒したライダーがテレ笑いを浮かべながらビッコを引きつつ靴を拾いに行く場面に何度も出くわしています。中には立ち上がろうとして、糸の切れた操り人形のように崩れ落ちたライダーもいました。靴下につつまれた足首があり得ない方向を向いていたのは言うまでもありません。
私自身、何度も転倒で靴を飛ばしていますし、ギブスをした足では施術できそうにないので、バイク用のブーツを新調しました。嫁さんには「スキーブーツみたい」と揶揄されていますが、安全には代えられませんからね。

奥は私が20年近く履き潰し続けているDr.マーチンのチェルシー・ブーツ。これで6足目かな? オーストラリアの牧童(ストックマンと呼ばれています)が愛用しているモデルです。彼らがこのブーツを選んだのは「脱げやすいから」。落馬した際に最も怖いのは、アブミにブーツが引っかかったまま引きずられること。アメリカのカウボーイの履くブーツのつま先がやたら尖っているのは、万が一の時につま先がさっと抜けるように。オーストラリアではブーツ自体から足を抜くことで緊急事態からの脱出に備えたようです。
このブーツ、ナイキよりも遥か前からエアインソール(ナイキ社のものほど大仰でも高性能ではないですが)を採用しており、非常に足に優しく、歩き心地が良いです。

ちなみにこのブーツには不名誉な別称があるらしいのです。その名も破廉恥な『間男ブーツ』。誘い込まれたらササッと脱いでベッドに飛び込み、旦那が帰ってきたら、スポンと足を突っ込んで駆け出せるって意味らしいのですが……残念ながらというか、幸運にもというか、私自身はそういう使い方はしたことがありません(w

2009年12月15日火曜日

ペンフィールドのホムンクルス

昨夜は読書に夢中になり、更新を忘れていました。
いかんなぁ。毎日更新すると誓ったはずなのに。

なお、私を虜にしたのは『脳の中の身体地図』なるオモロ〜本です。

脳の中の地図といえば……



そして、これを立体に再構成すると……





いやぁ〜、脳ってホントに面白いわ。
モジャモジャ頭のセンセが納税手続きを忘れるのも仕方ない?
読後レビューは後ほど。

2009年12月13日日曜日

Saturday I go out to play,and Sunday I...



昨夜は嫁さんと二人で諏訪先生のライブへ。

ギターとベース、ブルースハープがナチュラル・トーンでぶつかりあうガチンコ・セッション。視線と呼吸と音が絡み合う真剣勝負。あとで先生に聞いたところ、ライブ前に一度音合わせしただけだとか。通好みの選曲でたっぷり楽しみまくり、最後は『オレンジ・ブロッサム・スペシャル』から『A列車で行こう』のアゲアゲなメドレーで締めた後、まさかアンコールで“Call It Stromy Monday”を演るとは……いやはや、久しぶりにオトナのブルースを満喫しました。

そして明けて日曜、私は嫁さんから責められまくり。「あの(スマートでダンディな)先生と毎週会ってて、そのポッコリおなかをなんとかしようと思わないの!」とか「先生には『厳しく指導してください』ってお願いしといたわよ。あなたは褒められて伸びるタイプじゃないから!」と……言い返すこともできない私は天を仰いで呟くのみ。

“Lord have mercy,Lord have mercy on me”

2009年12月12日土曜日

♪♪♪LIVEのお知らせ♪♪♪



私のブルースハープの先生である諏波靖行さんのライブが富士宮で行われます♪

場所:富士宮市西町6-10 BAR roots&fruits
   TEL0544-22-3454
時間:2009年12月12日(土)
   開場18:30 開演19:30
料金:前売1800円 当日2300円




アシナカのハナシ 〜戦国武将は初恋スリッパの夢をみるか?


昨今の古武術ブーム、身体操作ブーム、はたまた歴女ブーム(?)の影響からか、足半も注目を浴びています。ネットで検索をかければ一目瞭然。健康によい、ダイエットに効く部屋履きとして各所から販売されています。

販売サイトを見てみると、そのほとんどが、先週紹介した通り『踵を付けずに歩くこと』による効能をうたっています。中には「いやでも踵を上げていられるように」と厚底足半とでもいうべき製品を開発した方も。

え〜と、悪くはない……とは思うけど……う〜ん……

踵を上げるのに使われるのはふくらはぎの筋肉(ひらめ筋と腓腹筋)です。この筋肉は足関節をのばす(底屈)のともうひとつ、大切な役割があります。

心臓を送り出されて足先まで降りてきた血液は、ふたたび心臓に戻らなくちゃならないのですが、この時に問題となるのが引力。血圧だけでは引力に逆らって心臓に戻るのに力不足。この時、血流を助けるのがふくらはぎの筋肉。歩行にともなう筋肉の伸び縮みがポンプの働きをするのです。専門用語でいうとミルキング・アクション。さらには足の静脈にはいくつも小さな弁がついており、逆流しないようになっているという芸の細かさ! 人間の身体ってのは、つくづく良く出来てるもんです。

ちなみに、エコノミークラス症候群ってのは、座りっぱなしでミルキング・アクションが十分に機能しないために起こるんですよ。


んで、ハナシを足半に戻すと「むくみがとれて足がホッソリした」とか「冷え性が治った」ってのも、下半身の血行が促進されて、しかも普段十分に使えていない筋肉を使うわけですから、リクツからいうと分からなくもないんですよ。すでに“初恋ダイエットスリッパ”なる商品が先んじて世に出てるし。

ただ、ただねぇ……これって足半本来の使い方ではないんじゃないでしょうか? 先週も書いた通り、足半は農業や漁業、あるいは戦場で履かれていた実用的な履物です。本当に踵を上げっぱなしで歩いていたと思いますか?

さらに、あげつらうわけじゃないけれど「足半を履くことでMP関節が動き、それによって全身が柔軟になり演奏が上手にできるようになった」という音楽家の方もいらっしゃるとのこと。MP関節ってどこなんでしょう? 私、整体師でありながら分からなかったんで慌てて調べてみたら、足指の付根の関節のことでした。う〜ん、それもなぁ、足指を動かすと健康にいいってのは、昔から言われてきたことだし、別に足半だけの効能ってことでもないような気がするんだよなぁ。


モノの使い方や価値観が時代とともに変化するのは仕方のないことだとは思うし、他所様の商売の邪魔をするつもりは毛頭ないのですが、やはり現在売られている足半と、かつて織田信長が好んで履いた足半は、履き方からしてまったく別物だと私は思うのです。では、どのような履かれ方をしていたのか? そのヒントのひとつが当院にも掛けられている骨格図の中にありました。

“重力線は足関節横軸を二分する”

さて、そのココロとは……と読者を煙に巻くような物言いで、思わせぶりにさらに続く。

2009年12月11日金曜日

dancing in the street



1985年7月12日。私と、幼なじみのユースケ君はテレビの前で夜通し狂気乱舞しまくっていた。当時風に言えば、夜通しフィーバーってヤツだ。アフリカ難民救済のためのチャリティコンサート、ライブエイドが夜通し衛星生中継されたからだ。

スティング、クィーン、デュラン・デュラン、パワー・ステーション、エルトン・ジョン、マドンナ、エリック・クラプトン、ダイアー・ストレイツなどなど、当時第一線のトップスターがイギリスとアメリカの二元中継で続々登場。

私とユースケ君は、ともにお気に入りだったブライアン・アダムスの出演時に衛星の不具合から中継が途切れたことに歯噛みし、U2ボノの詰襟学生服姿に絶句し、ホール&オーツにあわせて声を張り上げて歌い、フィル・コリンズの呼びかけでレッド・ツェッペリンが一夜限り再結成したことに驚いた。

地上波のレギュラープログラムを12時間以上すっ飛ばして、洋楽のイベントを、金のかかる衛星中継で生放送するなんて、今では趣味性の高いCSチャンネルでも120%不可能だろうなぁ。宮崎なんて、民放は2局しかないのに、やっちゃうんだから、ある意味ムチャクチャだよなぁ(w

んで、この世紀のイベントの一環として、チャリティー・レコードとして発表されたのがデビッド・ボウイとミック・ジャガーの“ダンシング・イン・ザ・ストリート”だ。当初はイギリスとアメリカを衛星で繋いでこの曲を生でデュエットさせる予定だったらしい。光回線全盛の現在でも無茶な企画だわ。

ともあれ、この曲を聴く度にあの頃の時代の熱気を思い出すとともに、PVの最後に二人のおしりがアップになり、クイッ!とヒップを捻るシーンに『男の色気』を感じ、思わず赤面して目を逸らしてしてしまったのは、今まで誰にも話したことのない、ここだけのヒミツだ(^_^;)

2009年12月10日木曜日

41歳


まぁ、そういうことだ。齢を重ねるのも悪いモンじゃないさ。

2009年12月9日水曜日

久しぶりの真っ赤っ化計画


ビクスクに乗ってるお兄ちゃんが付けてるのを見かけて真似してみました。

ウレタンスポンジ製のレバーカバー。素手でレバーを握ってもヒヤッとしないスグレモノなんだろうけど、私が素手でバイクに乗るなんて100%あり得ないし、それどころかスポンジのふわふわがレバーのタッチをスポイルしてしまう可能性が……意味ないじゃん(-_-;)

ただ赤色を増やすためだけの420円。ブログのネタにもなったし、まいっか(^_^;)

2009年12月8日火曜日

(just like)STARTING OVER



1980年12月8日午後10時50分、
ニューヨーク、ダコタハウス前。

マーク・チャップマンの放った5発の銃弾が
彼の命を奪ってから29年が過ぎました。

私はもうすぐ彼の享年を越えようとしています。
彼よりも年上になってしまうなんて不思議な気分です。
この曲を聴く時の気持ちはあの時のままなのにね。

64歳になった時、私は何を感じるかな?
まだこの曲で涙を流せているかな?

2009年12月7日月曜日

今夜の肴

賽の目にしたkiriのクリームチーズをワサビ正油であえて、刻み海苔をパラパラ。手軽でンマンマです♪

2009年12月6日日曜日

ロケットパ〜ンチ!

新しいバイク用グローブです。お気に入りのブランドであるハロルズギア製。長めのカブラは今にも発射されそうなマジンガー風……ではなく、カフェレーサーにぴったりのクラシックな雰囲気。冬用で内側にはアクリルボアと防水透湿フィルム。手は大事な商売道具だけに寒風や冷たい雨からしっかりガードしなくては!

2009年12月5日土曜日

アシナカのハナシ 〜身体操作の失伝について




皆さんは足半(あしなか)をご存知でしょうか? 右の画像のような踵部分のないチンチクリンの草履様の履物です。詳しくまとめたサイトがこちらにありますが、以下に要点のみ箇条書きしてみました。


●平安〜鎌倉時代に原型が登場。室町時代にはこの名前で呼ばれる。


●農家や漁師などの作業用履物として広く使われた。現在も鵜飼漁師が履いている。


●その利便性から武家も着用。戦場履きとして使われた。


●織田信長も愛用。自軍にも着用を奨励した。


●足裏の前足底と土踏まずの部分しか保護する事が出来ないが、飛び出た指がスパイクの代わりをなして滑らず、踵を浮かせて飛び跳ねるように軽快に歩行できる。


●踵が無い為に泥が跳ね上がる事がなく、足と履物との間に砂や小石がつまる事も無い。水中においても、小さな形状から水の抵抗が少なく、川の流れに足を取られる事がない。


●その独特な歩行方法故に長距離の歩行には向かない。


これを読んで、すんなりと足半についてイメージできたとしたら……あなた、あんまり肉体労働していませんね(^_^;


基本的に遺物や資料からのみ往時を推察するのが考古学の手法なので仕方ないのかもしれませんが、この使用法に関する解釈はあまりにも無理がありすぎます。


もっとも問題なのは“踵を浮かせて飛び跳ねるように軽快に歩行できる”という部分。履物から踵がはみ出している=踵を付けずに歩いた……と解釈するのは靴を履く生活に慣れきってしまった文明人の考え。当時の社会(特に農漁村)では素足で生活することは決して珍しくなかったはず。それなのにわざわざ踵を上げるために履物を履くなんて……普通に考えてもおかしいでしょ?




しかも農業や漁業や戦場など、肉体労働の最前線で踵を上げっぱなしで作業できると思いますか? あげくのはてには“その独特な歩行方法故に長距離の歩行には向かない”って……当時は何をするにも『歩いてナンボ』なのですよ。「戦場での武士は馬に乗ってたのでは?」と思う人もいるかもしれませんが、先のサイトで引用されている資料によると“基本的には馬から下りる時に沓(くつ)を脱ぎ、足半に履き替えた”とあります。やはり歩行用の履物と考えるのが妥当でしょう。もっというと、歩くのが商売のような足軽雑兵はどうなるんでしょうねぇ? 信長はそんなに歩くことに適していない履物を全軍に奨励したんでしょうか?


さらにツッコミを入れるならば、日本の古流武術において踵を上げっぱなしにするような流儀は、少なくとも私の知る限りはありません。まったく存在しなかったとは言いませんが、主流となるような身体操作ではなかったはず。少し時代は下りますが、宮本武蔵は『五輪書』において以下のように書き記しています。


足に飛足、浮足、ふみすゆる足とて、是三つ、きらふ足也。 〜水之巻 足づかひの事 より
(飛ぶような足、浮き上がった足、居着くような足の三つはよくない足使いである)


ちなみに、現在の剣道や伝統派空手の試合でみられる細かく飛び跳ねるような足捌きは近世以降に登場したもので、ボクシングのステップワークの影響も大きく受けているといわれています。これはフラットな床面の試合場で素早く動くために特化して編み出された身体操作法であり、戦国時代の武人がこれを使っていたとは考えられないでしょう。


さらにさらに重箱の隅をつつくならば、織田信長は幸若舞をよくしたことで知られています。「人間五十年下天の内を……」ってヤツです。この舞は現在でもみることができますが、足捌きは当然ながらすり足ですね。一方ですり足、もう一方で踵を上げての歩行という真逆の身体操作を使い分けていたと考えるのはあまりにも無理がありすぎます。信長は武人だから、それくらいはできた? いえいえ、関口流柔術の宗家でもある私の師匠は常々こう言っています。


「この時はコレ、あの時はアレなんて、便利に身体の使い様を変えるなんて無理や。人間の身体はそんなに都合ようできとらん」


では、足半という履物の真実の姿とは? その真相を整体師の目線から分析する次回をお楽しみに!……と、混乱させるだけ混乱させておいて、続く。

2009年12月4日金曜日

NO MORE LONELY NIGHTS 〜by Paul McCartney

最新のiMacを導入後、YouTubeにどっぷりハマっています。


現在では“Oldies”とか“Classics”と呼ばれている80年代の洋楽のPVを鑑賞しつつ一杯やるのが至福のヒトトキなのです。んで、酔った頭で考えたのが「こんな素晴らしい曲を独り占めしちゃイカン! 広く皆様にも聴いてもらわねば!!」ってなコトで、誠に勝手ながら毎週金曜日は私のセレクトした名曲をご紹介するコトにケテーイ♪


記念すべき第一回はポール・マッカートニーの“NO MORE LONELY NIGHTS”。


忘れもしない84年の冬、深夜。高校生だった私は茶の間のテレビの前で寒さに耐えながら正座して、その時を待っていました。当時、アメリカで話題沸騰していた音楽専門チャンネル“MTV”が日本でオンエアーされる記念すべき日だったからです。


極彩色に塗られたアポロ・ロケットが発射され、アームストロング船長(?)がMTVの旗を月面に立てる印象的なタイトルキャッチの後、その曲からスタート。


ビデオはドラマ仕立て。映写技師を演じるポールは猫と鼠がにらみ合う雑然とした映写室を出て屋上へ。マグカップで掌を暖めるポールの顔が大写しになり、アカペラで歌い始めた時「これは時代が変わる!」と鳥肌と戦慄が走りました。あの瞬間、今も忘れられません。シビレたなぁ〜。


きっと同世代の音楽ファンが、日本各地でMTVの第一回放送を観ながら、同じ感情を共有していたことを信じつつ、この曲を送ります。



2009年12月3日木曜日

“できない”は“楽しい”♪


前にも少し書きましたが、プロの先生についてハーモニカを習っています。ブルースハープという10穴しかない小さなハーモニカ。

「わざわざ月謝を払って習うほどの楽器かねぇ?」と大抵の人は思うでしょう。ところがどっこい、これがなかなか難しいし、奥が深いのです。通い始めて9ヶ月にして、まだ正しい音程を出すことも、十分な音量を出すこともままならない状態です。

しかし、それでも楽しくて仕方ないから我ながら不思議。以前なら、いつまでたっても初心者から抜け出せない自分に嫌気がさして、とっくに投げ出していたでしょう。

特に楽器の場合、『カッコよく演奏している自分』と『まともに音も出せないダメダメな自分』という理想と現実のギャップは想像以上にレッスンを続ける上でのストレスとなります。思春期からこっち、いろんな楽器に手を出してきた私がいうんだから間違いありません。

そもそも私を含め、ほとんどの男の子が音楽を始める根底にある動機が「女の子にモテたい」なんですから、カッコよく弾けなければあきらめもしますわな(^_^;)

それが今回は飽きもせず、腐りもせずに暇を見つけてプカプカ練習しております。上達は牛の歩みよりも遅く、何度も何度も同じフレーズで引っかかり、それでもたまに訪れる小さな進歩のうれしいことといったら♪

自分でも気付かないうちに、我慢強い大人になったのか、それとも色気と脂っ気が抜けてきているのか……だとしたらちょっと寂しいかも(-_-;)

まぁ、60歳くらいまでにはリクエストに応じて粋なブルースの一曲も披露できるようになればうれしいかな? もしかしたら、その頃には患者さんを片っ端から捕まえて「施術は後でいいから、まず一曲聴いてよ」なんてことをやってて「あそこの整体院は腕は悪くないけど……アレがなきゃねぇ〜」と噂になってたりして(^_^;)

2009年12月2日水曜日

カッコいいんだけどなぁ……(-_-; )


先日、バイクに乗って馴染みのヘアサロンへ行ったら「センセのバイク、カッコいいっすねぇ。有名なヤツでしょ。え〜と、ドゥカッティ?」

即座に否定して17年前のヤマハの不人気車だと説明しましたが、いずれにせよ愛車を「カッコいい」とほめられたことにはかわりないので、正直悪い気はしませんでした。(w
んで、うれしくなっちゃったので、これも懸案のミラーをカフェレーサーカスタムの定番であるバレンタイプに交換してみたんだけど……やらかしちゃったかなぁ、ビビりまくりで後ろが見えません(-_-;)

セパレートハンドル&メーターバイザーとのデザイン的な相性はバッチリなんだけど、見た目優先で機能性を妥協するのはなぁ……悩むなぁ(-_-;)

そうそう、ハンドルの垂れ角を刻み目ひとつ分狭めてみました。こちらはドンズバ! わずかな変更でライポジや操安性が大きく変化。セッティングとは奥が深いものですなぁ〜(´・ω・`)

2009年12月1日火曜日

踵の痛み


数は多くありませんが、踵の痛みを訴えて来られる患者さんがいらっしゃいます。

「昨日、子供の運動会に参加したら……」というお母さん。

「ここ二、三日現場で立ちっぱなしだったんで……」という会社員さん。

皆さんすべてが、とは言い切れませんが、その踵の痛みの原因は『身体が立ち慣れしていない』からなのです。足部は多くの骨がバランス良く組み合わさってアーチを形成し、小さな足裏にかかる体重を上手に分散するとともに、その構造がスプリングの役割をはたして歩行のショックを和らげているのです。例えるなら、石組の太鼓橋と仕組みは同じです。

ところが、足部の関節の動きが悪くなっていたり、靭帯や筋肉が衰えていたりすると、このアーチを支えきれず、思わぬところに体重がかかり、痛みの原因となるのです。これに加えて骨盤や股関節が歪んでいたりすると……まぁ、足を引きずって来院されるのも分かります。痛かったでしょうねぇ。

もちろん、当院ではこういった症状もキッチリ改善させます。人によってはスキップを踏んで帰っていかれる方もいますよ。で、帰り際にこういった相談を良く受けます。

「これからはクッションの効いた靴を履いた方がいいんでしょうか?」

う〜ん、私としてはあんまりオススメしません。逆に、踵の低くて靴底の薄い靴を履いてみることをおすすめしています。せっかく当院で施術を受けて、足部はもちろん、股関節、骨盤、脊柱とバランスが取れた状態になっているのですから、足裏にかかる体重を味わって歩いてみてほしいのです。

ちなみに私が愛用しているのはワークマンで499円で購入できる足袋靴“建さん”です。靴底は地下足袋と同じ生ゴムで、脱ぎ履きのしやすいスリッポンタイプ。お洒落して出かける時と、バイクに乗る時以外はコレか雪駄しか履きません。安いですし、あしたか院長にだまされたと思って一度チャレンジしてみてくださいな。

そうそう、ついでにまめ知識。

普段しないような歩きづめ、立ちづめのお仕事をしなければならない場合、靴はスポーツシューズであれ、ビジネスシューズであれ、紐靴をおすすめします。朝の履きはじめは紐の締め具合を軽めにしておき、夕方に「足が疲れてきたなぁ、シンドいなぁ」と思ったら、紐をギュッっと締めるのです。これが緩み始めた足部のアーチをサポートすることになり、もうひと踏ん張りできますよ。弥次さん喜多さんや黄門さま、文次郎や拝一刀もやっていた(?)古くからの日本の旅人の知恵です。どうぞお試しあれ♪