2010年6月29日火曜日

「だまされたと思って……」

当院も開院から1年半が過ぎ、
少しづつ地元の方々の噂に上るようになりました。
もちろん、良い意味でね。

お友達の紹介を受けて来院される方も増えてきました。
毎月通ってくださる常連さんにご紹介いただくのはもちろん、一度来院されただけで「あの方は楽になったのかなぁ?」と気になっていた方の名前をご新規さんの口から聞き、うれしくなることもしばしば。

そして、そんな方々から良く聞くのが次の言葉。

「××さんに『だまされたと思って行ってみな』って紹介されて……」

そう仰る患者さんの顔が少し曇りがちなのは、痛みのせいだけではないはず。不安もあるんでしょうね。

そりゃそうだ。住民以外は入ってこないような、かつての百姓集落の奥まったところにある小さな整体院。屋号に『気功』って怪しげな言葉も入ってる。院長は髭面に武道の道着のような白装束。施術ベッドの脇には骨格標本とブルースミュージシャンのポートレートが並んでディスプレイしてある。

でもね、そんな不安げな患者さんも、お帰りになる時はニッコニコ。

私がいたずらっ気を出して「ね、××さんにだまされて良かったでしょ?」と言うと、うれしそうな照れたような笑顔で「エヘヘヘ」。

さて、今日も『だまされ』に来院される新規の患者さんがいらっしゃいます。患者さんの快癒のためはもちろん、ご紹介いただいた方の名誉のためにも全力で頑張りましょう!

2010年6月27日日曜日

あなたが死について語るなら?

先日、当院の患者さんだったご近所のおばあさんが亡くなりました。笑顔のチャーミングな可愛いお茶目な方でした。手先が器用で手芸が大好き。当院でも毛糸で編んだ座布団カバーをいただいた事があります。

特に健康に問題があったわけではないのに、突然具合が悪くなり血圧が急降下、そのまま入院してICUへ。わずか二日で静かに眠るように逝かれたとのこと。通夜に参列し、お別れをしてきました。本当に眠っているとしか思えない安らかなお顔をされていました。

葬儀が終わって数日後、娘さんが二足の布草履を持ってきてくださいました。

「お母さんがね、入院する直前までたくさん作ってたの。『これはあの人に、あれはこの人に』って。まるで何かに取り憑かれたみたいに一生懸命。なにか感じてたのかしら? 形見だと思って使ってあげて」

裂いた古布をギッチリと編み込んだ布草履は、手に持つとしっかりとした重みを感じます。どれだけ丹念に手を掛けたかはすぐに分かります。私はうれしくて少し泣きました。長年の労働で測湾したおばあさんの背骨と、変形した膝関節を愛おしく思い出して泣きました。


私もすでに人生の半ばを過ぎたからでしょうか。“死”についてあれこれと考えることが多くなりました。以前は漠然とした恐怖を感じつつ、一方では『死んだ後のことなど自分には分かりゃしないさ』と薄っぺらいニヒリズムを気取ったりしていましたが、今はもっと具体的なイメージを持っています。とはいえ、もし明日私が死ぬとして、イメージ通りの死(いわゆる死因って意味ではないですよ)を迎えられるかと聞かれれば、それはそれで準備不足のような気もしています。それが誰にとっても死は突然だと言われる所以なのでしょうか。

死の瞬間に自分の人生に納得できる方がどれほどいらっしゃるのか、もちろん経験者は彼岸に去った後ですからお聞きすることもできません。現世で右往左往する私たちにとって、死とは永遠の謎なのでしょう。

ただ、ひとつだけ言えるとすれば、おばあさんが残してくれた布草履が、私の心に響かせたような『繋がり』を、私も次の世代に何かひとつでも残せればいいな、と感じました。


今の私は“死”について語る言葉を持ち合わせていません。自分を納得させるためもあるのでしょうが、最近は死について書かれた本をあれこれと読んでいます。しかしキューブラー・ロスから島田裕巳まで、いずれも私を完全に納得させてはくれません。唯一、私の実家の宗派である浄土真宗の葬儀において詠唱される蓮如上人の『白骨の御文』のみが、なぜだか私を安心させてくれます。理由は私自身にも分かりません。おばあさんには宗派違いだと怒られるかもしれませんが、最後にこの全文をここに書き写して彼女の冥福を祈りたいと思います。

山口のおばあちゃん、またね。
私もそのうちにそっちに行くから、
その時はまたお身体の整体をさせてね。


“白骨の御文”

それ、人間の浮生なる相をつらつら観ずるに、おおよそはかなきものは、この世の始中終、まぼろしのごとくなる一期なり。されば、いまだ万歳の人身をうけたりという事をきかず。一生すぎやすし。いまにいたりてたれか百年の形体をたもつべきや。

我やさき、人やさき、きょうともしらず、あすともしらず、おくれさきだつ人は、もとのしずく、すえの露よりもしげしといえり。されば朝には紅顔ありて夕べには白骨となれる身なり。

すでに無常の風きたりぬれば、すなわちふたつのまなこたちまちにとじ、ひとつのいきながくたえぬれば、紅顔むなしく変じて、桃李のよそおいをうしないぬるときは、六親眷属あつまりてなげきかなしめども、更にその甲斐あるべからず。

さてしもあるべき事ならねばとて、野外におくりて夜半のけぶりとなしはてぬれば、ただ白骨のみぞのこれり。あわれというも中々おろかなり。
されば、人間のはかなき事は、老少不定のさかいなれば、たれの人もはやく後生の一大事を心にかけて、阿弥陀仏をふかくたのみまいらせて、念仏もうすべきものなり。あなかしこ、あなかしこ。

2010年6月24日木曜日

国旗はためく下に 〜泉谷しげる



泉谷しげるさんがオフィシャルブログ兎猫豚(うびょうとん)のみらい日記にて宮崎県の口蹄疫に関してたびたび言及してくれている。泉谷さんのように声の大きく発信力のある方が口蹄疫について、ここまで突っ込んで発言してくれているのは非常にうれしい。

泉谷さんは雲仙岳噴火の時も、
北海道や神戸の震災の時も
「お前ら募金しろ!」と、いち早く声をあげ、
フォークゲリラやチャリティーライブを行った。

その時、私は何を思ったか。
「ああ、また泉谷が吠えてるよ、オッサンも好きだねぇ」と。

まるで他人事。なんと浅薄だったのだろう。
この国に対する想いに欠けていたのだろう。

自らの故郷が壊滅的打撃を受けて
初めて政治について、地方行政について、
農業について、ボランティアについて、
この国の過去現在未来について
41歳にして真剣に考えるようになった。
遅すぎたかもしれない。
しかし、手遅れではないはずだ。

とにかく、泉谷しげるさん、ありがとうございました。
様々な力関係が複雑に絡み合っている芸能界では
言いたい事を言うのには、とても勇気がいるはずだ。
それに屈せず声を上げてくれたこと、
きっと多くの宮崎県人の力になるはず。
本当に、本当に、ありがとうございました。

2010年6月23日水曜日

I WON'T BACK DOWN





ああ、俺は引き下がらないぜ
当たり前だ、俺は引き下がらない
たとえここが地獄の一丁目になっても
ここは俺の場所なんだ

足をしっかりと踏ん張って
振り返ってるヒマなんざねぇんだよ
世間ってヤツが何を言おうが
言いなりになんかなるもんか
俺は引き下がらない

そうさベイビー
わかってる
楽な逃げ道はない、だから
歯を食いしばって立ち続けるだけ
俺は引き下がらない

ホントのトコロもわかってる
この人生は一度っきり
俺をコテンパンにしようとしてる
この世の中で一度っきり
でも俺は立ち続ける
俺は引き下がらない、絶対に



この曲を故郷で歯を食いしばっている仲間たちに捧げます。
宮崎県よ、頑張ってくれ。私も出来る限りの応援をするぞ。

2010年6月5日土曜日

元気ならうれしいね

先日お見えになった、お久しぶりの患者さん。「ちょっと待っててくださいねぇ〜」とカルテを検索。前回はいつだったかな?

患者さんは「痛い時にしか寄り付かなくて、申し訳ないです」と頭をかきかきおっしゃってくださいましたが、と〜んでもない。恐縮してお礼を言わなければならないのは私の方です。

お体がシンドい時に「あそこに行けばなんとかしてくれる」と当院のことを思い出してくださったなんて本当にうれしいことです。

整体院にいらっしゃる方は、当然ながら元気ハツラツ絶好調というワケではありません。どこかしらに不調や痛みを抱えていらっしゃいます。そんな患者さんがいつの間にか痛みと一緒に当院のことも暫し忘れていただくこと。それこそが施術者冥利に尽きるというものです。

当院がこんな辺鄙な場所ではなく、街中の繁華街にあれば、元気になった患者さんに気軽に寄っていただき、施術抜きで世間話でもして、お茶の一杯も差し上げられるのになぁ……などと夢想することもありますが、それはないものねだりというものでしょう。

さてさて、今日も「ああ、楽になった」と帰り際の患者さんに最高を笑顔を見せていただけるように頑張るとしましょう。

2010年6月3日木曜日

ハンドル変更。変更前、変更後。

愛車、SRV250のハンドルをセパレートハンドルからノーマルのハンドルに戻しました。

セパレートハンドル


ノーマルハンドル


そして、スクリーンにはこのステッカー。


2010年6月1日火曜日

ご署名ありがとうございました。

当院でもお声かけさせていただいていた『宮崎の畜産を守る』署名運動(JAグループ宮崎)へのご協力ありがとうございました。多くの方々にご理解ご協力いただき、昨日、直近の締切である5月31日にJA宮崎中央会宛に無事FAX送信いたしました。

患者さま、ご近所の方、また友人の皆様におかれましては口蹄疫に苦しむ宮崎県の現状をご理解いただき、快く署名を引き受けてくださいましたことを、院長心より御礼申し上げます。

なお、署名運動自体は引き続き行ってまいります。当院においでの患者さまにはお声をかけさせていただきます。どうぞよろしくお願い申し上げます。

また、ステッカーを通じ『みんなの愛で宮崎を包んで元気に!』と始まったLOVE WRAPPING.COMのステッカーも500円にて頒布しております。どうぞお気軽に院長までお問い合わせください。