2013年12月31日火曜日

ご挨拶

 本年も、あしたか気功整体院を御贔屓にしてくださり、誠にありがとうございました。おかげさまを持ちまして、無事に年を越すことができそうです。

 今年は天候不良からくる体調の崩れもあってか、秋口からこちら、お久しぶりの患者さんを数多く施術させていただきました。

「良くなったら寄り付きもしないで、自分の都合の良い時だけ駆け込んでくるなんて、悪い患者だよねぇ。申し訳ないねぇ」と、あるご婦人がおっしゃいました。

 いえいえ、とんでもないことです。

 常々考えているのですが、私の商売は何とも因果なものです。他所様の痛み苦しみを飯の種にしているのですから。痛い時、苦しい時に私の顔を思い出してくださったのなら、それは私にとって何より嬉しい事なのです。

 とはいえ私自身がまだまだ修行中の身。至らぬ事も多く、力不足から失望させてしまうことも度々かと。それでも力の限り、全力を尽くし渾身をもって施術させていただきます。

 皆様の御多幸を祈る時、私のような者との縁は細く浅い方が良いとは思いますが、もし、お身体が辛い時、痛い時、その時だけでよいので私のことを思い出してくださればこれほどうれしいことはありません。どうぞ皆様、良いお年をお迎えください。

あしたか気功整体院 院長 加島光太郎拝

追記:年の瀬を迎え、少しおセンチになったのか、趣味のハーモニカでショパンの『別れの曲』を吹いてみました。拙い芸をどうぞお笑いくださり、善き大晦日の一興となれば幸いです。



2013年12月30日月曜日

初詣に出かける前に……響く拍手(かしわで)の打ち方。

 今年も残すところ、あと二日。ここまで来れば来年の話をしても鬼は笑わないでしょう。というワケで、今日は初詣のお話し。

 神道の礼拝は二礼二拍手一礼。この二拍手、皆さんは“響かせて”ますか? 「拍手の響きは心の響き」なる言葉もあるようですが、どうも見ているときちんと響かせている方は少ないようです。

 そこで、僭越ながら私めが“響く”拍手の打ち方をお教えいたしましょう!

 まずは悪い例をふたつ。ひとつめはこちら。胸のすぐ前、合掌した状態での拍手。
「何が悪いの?」と思われるかもしれませんが、これでは腕の筋肉(肘、手首の関節)を上手に使うことができません。胸や肩の力がある男性ならまだしも、女性だと、よほど力を込めても“ペチペチ”と情けない音になってしまいます。


 悪い例その2、御年輩の方によく見られる方法です。今度は手を伸ばし切ってしまいます。これで大きな音を出そうとするなら、大きく腕を引いて思い切り叩き合わせるしかありません。やってみると分かりますが、これ、けっこう手が痛いです。なにより初詣で込み合った神前では迷惑ですよねぇ。


  響く打ち方はフォームが大事。みぞおちよりも少し上、胸前30センチくらいの位置で手を合わせましょう。肘は軽く張りますが腕自体は指先までリラックスして。上から見た時に、両腕が円を描くように。大きな風船をやさしく抱きかかえるようなイメージです。
 そうしたら、右手を少し引きます。右手の指の付け根と左の手のひらを打ち合わせるようにしてみてください。ちなみに、これには「利き手を控えさせて、神様に遠慮する」という意味もあるそうです。


 簡単でしょ? ちょっと練習してみてください。このフォームなら、さほど力を入れなくても、大きく腕を振り回して両手を打ち合わせなくても“パンッ!”と響く音が出せます。

 実はこれ、人間の身体の構造からいって当然なのです。人の腕がもっとも力を発揮して、しかも細かい作業も上手に行えるのは、胸前30センチ四方の正方形状のエリアと言われています。つまり、上記のフォームはこのエリア内で拍手を打つ方法なのです。


 ぜひ新年の善き日に、上記の方法で拍手を響かせて神様にご挨拶なさってください。それで、もし良かったらお伊勢さんと各々の氏神さまの神札を頂いて帰りましょう。最近では壁掛け式の小さな神棚や洋室に合うデザインの神棚もあるんですよ。

 毎朝の二礼二拍手一礼。自分のやる気スイッチを入れるように「よし、一日を始めるぞ!」とシャッキリして気分いいですよ!

2013年12月27日金曜日

正しい姿勢、良い姿勢。



 自慢するわけじゃありませんが「先生、姿勢が良いですよねぇ」とよく言われます。そして、決まってこのような質問が続きます。

「何か、姿勢を良くする体操とかやってるんですか?」

 はい、姿勢を整えたり、リセットしたりする体操も確かにあります。しかし、その前に試していただきたいのが『意識』を変えることです。

 上の図を見てください。人間の骨格を真横から描いた図です。頭蓋骨の付け根、肩関節、股関節と真っ直ぐに線が引かれいるのが分かりますか? この画像では切れていますが、この下には膝関節、さらに足関節(足首)までこの線上にあるのです。

 これが人間の理想とする骨格バランスなのです。極論すると、このバランスが狂うことによって、腰痛、肩こり、膝痛などなど様々な不調が起きます。そして、このような歪みを正常なバランスに戻すことが当流の技術の根幹ともいえるでしょう。

 これは余談ですが、当院の施術を受けた後、車に乗り込んでから、なかなか発車できない方がいらっしゃいます。ミラーやシートの位置が、施術後の姿勢に合わなくなっているため再調整をされているのです。

 ともあれ、上の図のように人間の姿勢は、骨盤が水平垂直に起きて、その上に緩やかなS字を描きながら背骨が積み上がり、骨盤の真上に頭が乗っている状態が理想なのです。この図をしっかりと思い浮かべることができるようになることが大切です。
 そして、一日に一度でいいので、この正しい骨組みと、実際の自分の姿勢とを比べてみてください。食後の歯磨きの時には必ず鏡の前に立つでしょうから、この時間を利用することをおすすめしています。

 これが簡単なようで結構難しいのです。自分の身体なのに、最初はどこをどうみれば良いかも分からないかもしれません。それでも、ぼんやり漫然とではなく、しっかり意識して自分の姿を見ることを続けてください。一日に一度、数分でけっこうです。続けることで、必ず自分の姿勢を感じられるようになります。これが正しい姿勢、良い姿勢への第一歩ですよ。

 そして、自分の姿勢が「歪んでいるな、傾いているな」と感じたら、試していただきたい方法があります。

 こちらは簡単。自分の頭が『風船』だとイメージして、その浮力に引っ張られて、頭がフワフワと上へ上と持ち上げられるの想像しながら姿勢を正してみてください。

 これは歩くのに疲れてきた時や、階段を上る時にも有効です。イメージひとつで、身体を楽に使えるようになるのを実感できるはずですよ。

 姿勢の傾きや歪みをリセットする体操についてはまた次回。(続く)

2013年12月7日土曜日

見えてるの?

 お友達を連れて来院されたお馴染みの患者さん。

 まずはご自分の施術から。「ほら、痛くなかったよ。大丈夫、絶対に気持ちいいから」と、お友達とバトンタッチ。

 で、お友達の問診触診を始めると興味深々。そりゃそうだ。自分が施術を受けてる様子は見る事はできないからね。せっかくなので彼女をそばに呼んでちょっとだけ解説。

「ほら、背骨がこっちに歪んで、こちらの肩が高くなってるでしょ? それで、ここを触ってみて。背中の筋肉がこっちだけ硬い。ね? 辛いのはココでしょ?」

 お友達は「何で分かるんですか?」とビックリ。それを見てお馴染みさんもビックリ。

 二人ともマジックを見てるような顔をしていましたが、不思議でも何でもないんです。私の使う南龍整体術は“学問”であり“技術”。四百年間、人の身体と向き合ってきた先人たちの知恵と工夫の蓄積は、一般の方の想像の及ばぬ高みまで昇華されているです。

 ところが、常連さんは「先生……骨が見えてるんですか?」

 いや違うって。ちゃんと見立て法があって、それに沿って判断してるだけw

 施術は進み、脊柱の調整。ズレは2カ所。

「はい、こうやって手を組んで……(パチン!)、今度はこうね。はい、天井を見上げて……(パチン!)。こっち来て見てごらんなさい。さっきはS字に曲がってた背骨が……ね? もう真っ直ぐ」

「……先生、やっぱり見えてるでしょ?」

 違う違うw これもまた技術。人間の指先はミクロンレベルの感覚を持っています。訓練次第で服の下、皮膚や筋肉の下の骨の状態を触り当てることは造作もないことなのです。

 さらに施術が進むと、またも「やっぱり見えてるでしょ?」……って今度は何?

「だって、先生、全然手元を見てないもの。どこか空間を睨んでる感じ。何が見えるんですか?」

 いやいやいや、違いますってば! 見えてるんじゃなくて、目を使ってないだけ。手指の接触部の感覚で骨の位置や動きを認識してるんですよ。それでなくとも手元に眼を落とすと、身体のバランスが崩れて、今度は私自身の使う“体術”が狂ってきますから。

 それに、伝統的にこういった手技療法に就くのは晴眼者ばかりじゃないのは、そういうことなんですよ。座頭市とか……って、若い彼女は知りませんでしたけど。

 まぁ、流派によってはこういうのを『想像を絶する修業の末に得た神通力で云々』とやってるところもあるらしいですが、当流は御宗家からして「わしゃ、そんな虚仮威しで客を呼ぶんは好かん。そんなんせんでも黙って治しゃええだけや」と。

 だから、私は霊感とか、千里眼とか、スーパーマンのような透視能力は持ってません。皆様と同じ、極々普通の人間です。特に女性の患者さん、どうぞご安心を(ってどういうこと?)。